活動報告ブログとして書いているので、今行っている仕事のことを
少し書きたいと思います。
今所属している団体は、1999年に創立したのですが、これまで人事制度
は整っておらず、人事の制度部門が出来てから1年足らずです。
まだ評価や昇給の制度が整っていない中で、まずは現状の仕事を洗い
出そうということで、それぞれの部門の職務基準書の作成に取り掛かり
ました。
職務基準書とは、業務内容、必要なスキル等を詳細に記載したものです。
すでに100人を超える規模で、マイクロファイナンスの会社も含めると
200人規模になります。
半数は回収していますが、まだ完了していないので、今後も引続き職務
基準書の回収とインタビューを進めていく予定です。
(この業務が私の人事業務のスタートです)
インタビューをしてきた中で感じたのが、もちろん仕事内容に満足して働い
ている人もいるが、組織や上司、給与に対して不満をもっている人も多い
ということ。
大きな組織になると、会社でもNGOでも変わらないのだということを感じます。
モチベーションの高い人はそれを持続できるように、あまりやる気のない人も
何かやり遂げたいことを見つけられる組織になればいいなと思っています。
そこで、まず必要だと思って取り掛かっているのが、以下3つです。
1.従業員満足度調査の実施
社員が何に対して不満があり、どう改善してほしいのかということを調べる為に、
従業員満足度調査を実施しています。
50項目(選択式)の質問を現地の人事社員と一緒に作成して、Webを通じて
全社員に回答して頂いています。(現在回答待ち)
IT部門にも協力を得てWebサイトを作成して頂きました。
この結果をふまえて、最終的に社員が思っていることを経営層に伝えて行ければ
と思います。
2.上司部下間のコミュニケーションの促進
(目標設定+成果確認+将来やりたいことについて)
年初に1年間の目標を設定して、年末に振り返る、更に自分が将来やりたい
ことについて考え、上司に共有するという流れを作りたいと思っています。
私が所属している日本の会社では、一年間の目標とその達成度が評価に
反映されています。
インドネシア人は話すのが本当に好きでコミュニケーションに長けている人が
多いです。プレゼンでも皆堂々と話しますし、オフィス内での会話量も多いです。
日本のオフィスはし~んとしているので、この点はいい文化だなと思います。
ただ、将来の話や仕事の話を上司とするという光景はあまりみかけられない
ので、そのような機会を年に最低2回は設けて上司と部下が本音で話し合う
場になればと思います。
一旦上司部下間のインタビュー時に使える目標設定シートをインドネシア語に
訳して現地スタッフに共有しています。
3.昇給や評価制度等の人事制度
現地の人事部長が現在作成中なのですが、私は日本での事例を共有しています。
目標設定シートに基づいた評価について紹介しました。
現状は、マイクロファイナンスのオフィサーの昇給システムが急務だということで、
取り急ぎ目標数字とその達成度に基づいた評価制度を6月から開始するとのこと。
マイクロファイナンスのオフィサーに向けては拠点を回って人事研修を実施して
いるので、その内容はまた掲載します。
NGOでのインターンもいよいよラストスパートとなってきました。
悔いのないよう、また何か残せるようにがんばりたいと思います。
EOSの結果が気になりますね。何に対しての不満が顕在化し、それに対してNGOはどんな反応&アクションをとるのでしょうね。
返信削除EOSの質問はどのように決めたのですか?
Uran Tさん、EOSの結果を最終発表で役員、マネージャーに共有しました。質問内容は、Hey surveyに基づいて決めました。賃金や人手不足といった点に不満を持っている人が多かったですが、今の仕事に対して誇りを持って働いていると回答した人も多かったです。
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