たばこのパッケージに肺が真っ黒になっている写真等掲載しているものの
価格は安く、収入が低くても手の届く価格で、抑止力はあまりなさそうです。
価格は一箱150円~200円程度です。
驚いたのは、喫煙に関して政令はあるものの罰則がほとんどないということ。
近年18歳未満と妊婦へのたばこの販売を禁じる規制ができたものの、
罰則規定が定められていないそうです。
日本でもインドネシア在住の2歳児の喫煙男児が話題になりました。
2010年に取り上げられたアルディ・リザルくんは、ここ最近治療を
受けて禁煙に成功したと報じられていました。
しかしリザルくんは一例で、インドネシアでは未だに10歳になるまでに
3人に1人が喫煙を経験しています。
政府も禁煙に関しては消極的で、世界160カ国以上が加盟する世界保健機関
(WHO)の「たばこ規制枠組み条約」に東南アジアで唯一加盟していません。
喫煙率は15歳以上の男性で67%で世界一位です。
(http://top10.sakura.ne.jp/WHO-M-Est-cig-curr-Male.html#areaIDN
世界ランキング-国際統計格付センター-より)
若者がよく目にするサッカーやバトミントンの試合、音楽イベントもたばこメーカーが
スポンサーとなっていますし、長者番付トップ10に3つもたばこ関連の会社がランク
インしていて、たばこが社会に深く根ざしていることがうかがえます。
(Global blog~世界の社窓から~http://ameblo.jp/hilogu/entry-11656937515.html)
たばこ産業で働いている人も多く、たばこ税が政府の収入源になっていることも
あり、すぐに状況を変えることは難しいかもしれませんが、特に青少年や子ども
については一日も早く喫煙者を減らす必要がありそうです。
このリザルくんも元々父親がたばこを与えたことがきっかけでヘビースモーカー
になってしまったとのことですが、それがまかり通っていることに違和感を
覚えます。(日本で2歳児にたばこをすわせた父親は逮捕されています)
法の整備と合わせて人々の意識を変えるよう働きかけることも必要のようです。