2015年8月22日土曜日

♪スラバヤ通りの妹へ~ラサ・サヤン~♪

松任谷由実「スラバヤ通りの妹へ」

1981年にリリースされた松任谷由実さんのアルバム「水の中のASIAへ」に
収録された曲の一つです。
今回インドネシアに赴任するに辺り、先輩が教えてくれたのですが、ユーミンの
隠れた名曲だそうです。

スラバヤ通りは首都ジャカルタにあり、スラバヤはジャワ島東部、北海岸に
位置する都市で今ではインドネシアの第二の商業都市です。

歌詞の中にRASA SAYANG GEH という言葉が出てきますが、
RASAは「気持ち」、SAYANGは「大切に思う、愛おしく思う」という意味です。
インドネシア語の先生に意味を聞くと、「親が子を思う気持ち」と
説明してくれました。ほっこり。

また、「ラサ・サヤン」という、マレーシアやインドネシアといったマレー語圏で
広く受け継がれている民謡があります。

「スラバヤ通りの妹へ」に、「RASA SAYANG GEH そのつぎを教えてよ」という
歌詞が出てきますが、スラバヤ通りで遭遇した女の子がこの童謡を歌っていた
のではないかとの説があるようです。

こんな歌です↓

「ラサ・サヤン」の歌詞は、「パントン」と呼ばれる4行詩でなっていて、マレーの自然
や教訓、価値観、愛などが歌われています。
1行目と2行目は韻を踏むための意味のない文章で、教訓や生活の知恵などの
大事な内容は3行目と4行目で表現されるそうです。面白いですね。
この「ラサ・サヤン」、様々な教訓が表現されていますが、4番の歌詞が童謡にしては
重めな教訓が含まれています。笑 
以下ご紹介(3,4行目にご注目)↓

(4番)
Pisang emas dibawa belayar
Masak sebiji di atas peti
Hutang emas boleh dibayar
Hutang budi dibawa mati

(訳)金のバナナを船で運べば
  船の上で熟してしまう
  人のお金は返せば済むけど
  人の恩は死ぬまで

なかなか強烈な歌詞です。
「ラサ・サヤン」全歌詞→http://www.worldfolksong.com/songbook/indonesia/rasa-sayang.html

話はユーミンに戻って...
「スラバヤ通りの妹へ」で描かれているような情緒溢れる景色は、都市化が
進んでいるジャカルタやスラバヤではあまり見かけられなくなっているらしい
のですが、古都と呼ばれるジョグジャカルタでは情緒が色濃く残っているよう
です。行って自分の目でも確かめてみたいと思います^^

また、とてものんびりした歌なのですが、2節目に出てくる「痩せた老人は
責めるように私と日本に目をそむける」という歌詞に重みがあってどきっ
とします。恐らく戦争を体験している老人でしょうか。
インドネシアは親日の国ではありますが、世代によっては思うところがある
かもしれません。

とても素敵な曲なので、是非聞いてみてください。
「ひこうき雲」のような、心地よい曲です。
「スラバヤ通りの妹へ」全歌詞→http://www.kasi-time.com/item-20155.html
ちなみに、VISAが無事取得できれば、9月初旬には出発できそうです。



1 件のコメント:

  1. ビザ進んでよかったです。
    渡航日決まったらお知らせください。

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