2016年1月25日月曜日

ジャカルタ・ブカシ、ゴミ処理場近くの学校を訪ねて

インドネシアに来て驚いたのが、ゴミの多さ!
以前大学で開催されたジャズコンサートのときも
帰る頃には歩くところがないくらいゴミで溢れていました。
ゴミの分別もありません。
燃やせるゴミ(と判断されたゴミ)を、各家庭で焼いている
姿もよく見かけます。

ジャカルタ中心部から2時間程東に進んだところにある
ブカシのバンタルクバン地区。ここにはゴミ処理場があり、
そこでレジ袋などのプラスチックを拾って生計をたてている
人達がいます。
バンタルクバン地区、車を降りると何とも言えない異臭が
漂っています。飛び交うハエの多さにもびっくりします。
写真の奥に見えるのはゴミの山です。

山の麓にバロック小屋を立てて生活しています。

 ゴミ処理場の近くにあるPKBM AL FALAHという学校で
週末日本語を教えているインドネシア人がいるということで
訪ねました。
PKBM AL FALAHは、学校としては認可されておらず各種
学校ような扱いです。PAKET A~Cと3つのレベルがあり、
初等教育から中等教育までのクラスがあります。

週末の日本語クラスは、日本への留学経験があるインドネシア
人が4年前から始めている活動です。先生方は、平日は一般企業で
働いて、週末この学校で日本語を教えています。
「何か一つ自信に繋がるスキルを身に付けさせてあげたい。」
「日本語教育を通じて、子ども達の人間力を育みたい」
とおっしゃっていました。
4年前にプロジェクトを始めた当初は子どものケンカが耐えな
かったのだそうです。。ひどいときは、男の子が自分の靴下
を女の子の口に入れたこともあったとか;
今の生徒たちは、皆協力しあって日本語を熱心に学んでいました。


私が担当した女の子ユヤニ、デウィ、ピピッの3人は、みんなひらがなの
勉強を楽しみながら一生懸命とりくんでいました。

唯一の男の子ハディも女の子にまざって頑張っていました。
笑顔が無邪気でかわいくて、周りに対する気配りもぴかいち。
授業後にジュースを皆に配り歩いたり、率先して机をしまったり。
みんなの弟分という感じでした。

どうか勉強を続けてゴミ山の生活から抜け出して欲しいと思います。
中学生や高校生になると、学校に行かせずに一緒にゴミ拾いをさせる親も
多く、教育を続けるのが難しくなるとのこと。家計を支えたいからと
みずから勉強をやめてしまう子ども達もいます。
先生たちも様々な事情でリタイアする子ども達を何人も見てきていて、
その度に胸が痛むとおっしゃっていました。

授業の最後に、先生のギターに合わせて「虹の少年たち」の主題歌を
みんなで日本語で歌っていました。歌詞を見ずに歌える子もいました。

虹の少年たちの歌詞↑

来年には高校生になる子がいて、その子を一般の高校に入学させる
ことが先生たちの直近の目標です。また、
「この学校の生徒の中から日本語のコンクールで優勝する子どもを
出したい」とのことでした。

教育を受けれることが当たり前じゃない、学校に行ける環境も整って
いない、そんな中で教育活動を続けるのは大変なことだと思います。
授業の中で、日本での経験を話すことで子ども達の知らない世界を
見せようとしている先生の姿と、楽しそうに先生の話を聞く生徒達の
姿が印象的でした。

2016年1月18日月曜日

ジャカルタでの爆弾テロ事件

ジャカルタのサリナ地区で起きた爆弾テロ事件。
事件から4日たち、ジャカルタは事件前と変わらない日常です。
事件当日帰宅時は、普段とはうってかわって交通量も少なく、
歩く人も少なかったです。
標的となったスターバックスは、全店舗休業になっていました。
当日私は西ジャカルタのオフィスにいたのですが、テロがあったと
同僚から事件のことを聞いて、身近で起こっているような感覚は
なかったのですが、ニュースを見ると見たことのある場所が映って
いて衝撃を受けました。
私が不安そうな顔をしていたからか、同僚がコーヒーブレイクしよう!
と誘ってくれ気を紛らわしてくれました。
一応早く退社してもいいとアナウンスはされましたが、ほとんどの
人は普通に残って仕事していました。

2009年の同時多発テロ以降、大きなテロ事件は発生していなかった
だけに・・・今回のテロを防げなかったダメージは大きいようです。
また、昨年末には警戒を強化して、テロ計画を未然に防いでるとの
報道もあった矢先でした。
IS(イスラム国)による自爆テロがアジアで起きたのは今回が
初めてで、今後のアジア諸国への影響も懸念されています。
インドネシアからは800人が中東に渡っていて、その内200人が
帰国しているようで、これからもなるべく人の集まるところには
行かない等、気をつけていかなければなりません。

今回、犠牲者が出てしまい、本当に痛ましい事件となって
しまいました・・・
これ以上、テロ事件が繰り返されないことを願うばかりです。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/01/isis-37.php
http://jp.wsj.com/articles/SB11777697228475194531304581478964279689824

2016年1月9日土曜日

安くて美味しいインドネシア屋台めし①

インドネシアに来るまではインドネシア料理について
ナシゴレンしか知りませんでした。
日本ではあまりなじみのないインドネシア料理ですが、
実際インドネシアに来てみると、美味しい料理が多いなー
と感じます。日本人の口に合う料理が多いと思います。

今の職場の周りには、ワルン(Warung)と言われる屋台や
カキリマ(Kaki lima)という移動式屋台が軒を連ねています。

ランチはワルンでとることが多いのですが、中でも美味し
かった屋台料理を紹介します。
今回ご紹介するのは、鶏肉を使った料理です。

1.Soto Ayam(鶏スープ)
鶏肉、春雨、じゃがいも、トマト、乾燥大豆、ガーリック
チップスが入っています。
(鶏肉は、ももか胸を選べて、肝もお好みで追加できます。)
ライムを絞ると酸味も効いて美味です!
インドネシア人は、さらにサンバルという辛い調味料と、
ケチャップマニスという黒くて甘い調味料を加えます。
何にでもこの2つの調味料をかけて食べるので、
何食べても同じなのでは?と思ってしまいます。

白ご飯を含めてもRp12,000(100円程度)です。
かなりリーズナブルです!
ソトアヤム

手際よく作ってくれます

2.Ayam Bakar(焼き鳥)
こちらも鶏肉を使った料理ですが、炭火で鶏肉を焼いてくれます。
鶏肉の他にもIkan Bakar(焼き魚)やTempe(豆を固めたもの)と
いったメニューがあります。
どれも炭火で焼いているので香ばしくておいしいです。
特別なタレを何度も重ね付けして焼いてくれます。
きゅうり、キャベツ、ミントが添えられているのですが、
ミントと一緒に食べると美味です。
ここでもサンバルとケチャップマニスの登場です。
こちらは、白ご飯含めてRp20,000(200円程度)です。

手で食べるのがインドネシア流
フィンガーボールが付いてきます
 
同僚たちと一緒に

3.Bubur Ayam(鶏がゆ)
インドネシアでは朝ごはんとして食べられています。
分量がお茶碗3杯分くらいで朝から少し重たいです。
でも味は美味しいです。

日本のお粥は味がないですが、インドネシアのBuburには
味が付いています。スパイスやハーブでほんのり味付け
しているとのこと。
鶏肉、ピーナッツ、エビせんべいをのせて食べるので、
色んな食感が楽しめます。

今のところお腹も壊していないので、恐らく大丈夫だと思います。
是非機会があれば試してみてください。